专利摘要:
本発明は、置換スルホンアミド誘導体、その製造方法、これらの化合物を含有する薬剤、および薬剤の製造のための置換スルホンアミド誘導体の使用に関する。
公开号:JP2011514344A
申请号:JP2010549051
申请日:2009-03-04
公开日:2011-05-06
发明作者:オーバーベルシュ・シュテファン;ゲルマン・ティーノ;シーネ・クラウス;シュンク・シュテファン;デ・ヴリー・ジャン;ヘース・ザビーネ;ヨストック・ルート;ライヒ・メラニー
申请人:グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング;
IPC主号:C07D211-54
专利说明:

[0001] 本発明は、置換スルホンアミド誘導体、その製造方法、これらの化合物を含有する薬剤、および薬剤の製造のための置換スルホンアミド誘導体の使用に関する。]
背景技術

[0002] ブラジキニン2受容体(B2R)の恒常的発現とは対照的に、ほとんどの組織においてブラジキニン1受容体(B1R)は発現されないか、あるいは弱く発現されるだけである。それにもかかわらず、B1Rの発現は、種々の細胞において誘発され得る。例えば、炎症反応の過程で、神経細胞においてB1Rの急速で明白な誘発が起こるが、線維芽細胞、内皮細胞、顆粒球、マクロファージおよびリンパ球などの種々の末梢細胞においても起こる。従って、炎症反応の過程で、関連する細胞において、B2R優勢からB1R優勢への切り替えが生じる。サイトカインのインターロイキン−1(IL−1)および腫瘍壊死因子α(TNFα)は、このB1Rの上方制御にかなりの程度まで関与する(非特許文献1)。特異的なリガンドによる活性化の後、B1R発現細胞は、それ自体が次にIL−6およびIL−8などの炎症促進サイトカインを分泌することができる(非特許文献2)。これは、さらなる炎症細胞、例えば好中性顆粒球の内部移行をもたらす(非特許文献3)。ブラジキニンB1R系は、これらのメカニズムによって、疾患の慢性化の一因になり得る。これは、多数の動物研究によって実証される(非特許文献4および非特許文献5における概説)。ヒトにおいても、例えば、炎症性腸疾患のある患者の患部組織の腸細胞およびマクロファージ(非特許文献6)もしくは多発性硬化症のある患者のTリンパ球(非特許文献7)におけるB1Rの発現の増強、またはスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)による感染中のブラジキニンB2R−B1R系の活性化(非特許文献8)が見られる。スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)による感染は、皮膚の表在感染から敗血性ショックまでのような症候群の原因となる。]
[0003] 記載される病態生理学的関係に基づいて、急性および特に慢性の炎症性疾患においてB1Rアンタゴニストを使用する大きな治療可能性が存在する。これらには、呼吸器の疾患(気管支喘息、アレルギー、COPD/慢性閉塞性肺疾患、嚢胞性線維症など)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、CD/クローン病など)、神経疾患(多発性硬化症、神経変性など)、皮膚の炎症(アトピー性皮膚炎、乾癬、細菌感染症など)、粘膜の炎症(ベーチェット病、腎盂炎(pelvitis)、前立腺炎など)、リウマチ性疾患(関節リウマチ、変形性関節症など)、敗血性ショックおよび再灌流症候群(心筋梗塞、脳卒中の後)が含まれる。]
[0004] ブラジキニン(受容体)系はさらに血管新生の調節にも関与し(癌症例および目の黄斑変性症における血管新生阻害薬としての可能性)、B1Rノックアウトマウスは、特に高脂肪食による肥満の誘発から保護される(非特許文献5)。従って、B1Rアンタゴニストは肥満の治療にも適している。]
[0005] 特に、B1Rアンタゴニストは、痛み、特に炎症痛および神経障害痛(非特許文献9)、そしてここでは特に、糖尿病性神経障害(非特許文献10)の治療のために適している。さらに、これらは片頭痛の治療に適している。]
[0006] しかしながら、B1Rモジュレーターの開発において、ヒトB1R受容体とラットB1R受容体は非常に大きく異なるので、ヒト受容体において良好なB1Rモジュレーターである多くの化合物は、ラット受容体に対する親和性を不十分にしか、または全く有さないという問題が存在する。多くの研究は通常ラットにおいて行われるので、これは、動物における薬理学的研究をかなり困難にする。しかしながら、ラット受容体において活性がなければ、ラットにおける作用も副作用も調査することができない。このことから、既に、動物における薬理学的研究のためにヒトB1受容体による遺伝子導入動物が作られている(非特許文献11)。しかしながら、遺伝子導入動物による研究は、非改変動物による研究よりも費用がかかる。しかしながら、薬剤の開発においてラットにおける長期の毒性研究はまさに標準的な研究に属するが、受容体における活性がない場合にはこれは不適切なので、このような化合物の開発のために、安全性をチェックするための重要な確立された手段が欠けている。従って、新規のB1Rモジュレーターが必要とされており、ラット受容体およびヒト受容体の両方に結合するB1Rモジュレーターは特定の利点を提供する。]
先行技術

[0007] Passosら J.Immunol.2004年,172,1839−1847
Hayashiら,Eur.Respir.J.2000年,16,452−458
Pesqueroら,PNAS 2000年,97,8140−8145
Leeb−Lundbergら,Pharmacol.Rev.2005年,57,27−77
Pesqueroら,Biol.Chem.2006年,387,119−126
Stadnickiら,Am.J.Physiol.Gastrointest.Liver Physiol.2005年,289,G361−366
Pratら,Neurology.1999年,53,2087−2092
Bengtsonら,Blood 2006年,108,2055−2063
Calixtoら,Br.J.Pharmacol.2004年,1−16
Gabraら,Biol.Chem.2006年,387,127−143
Hessら,Biol.Chem.2006年;387(2):195−201
Philip J.Kocienski,Protecting Groups,第3版,Georg Thieme Verlag,2005年(ISBN3−13−135603−0)
Peter G.M.Wuts,Theodora W.Greene,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis,第4版,Wiley−Interscience,2007年(ISBN−13:978−0−471−69754−1)]
発明が解決しようとする課題

[0008] 従って、本発明の1つの目的は、特に、薬剤中、好ましくは、B1R受容体によって少なくとも部分的に仲介される障害または疾患を治療するための薬剤中の薬理有効物質として適切な新規の化合物を提供することであった。]
課題を解決するための手段

[0009] この目的は、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体によって達成される。]
[0010] 本発明は、一般式I



[式中、
nは、0、1または2を表し、
oは、1、2または3を表し、
pは、1または2を表し、
qは、0または1を表し、
rは、0または1を表し、
Qは、単結合、−O−または−CH2−を表し、
R1は、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、
R2およびR3は、(i)または(ii):
(i)R2は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを示し、
R3は、H、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示す、
または
(ii)R2およびR3は一緒に、アリールまたはヘテロアリール基と縮合し得る複素環式環を形成する
(ここで、複素環式環は、飽和または少なくともモノ不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R2が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR12、O、S、S=OまたはS(=O)2からなる群から選ばれる少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、そして、少なくとも1つのアリールまたはヘテロアリールと縮合することができ、
基R12は、H、C1〜6−アルキル、−C(=O)−R13、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、そしてR13はC1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)、
において記載されるように定義され、
R4およびR5は互いに独立して、H、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C2〜6−アルキニル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表すか、
あるいは
R4およびR5は一緒に、飽和、少なくともモノ不飽和または芳香族の非置換またはモノ置換またはポリ置換の環系と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換の複素環式環を形成し、
ここで、複素環式環は、飽和、少なくともモノ不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R4およびR5が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR8、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、
環系は、4、5、6または7員環であり、N、NR17、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、
R8は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選ばれる基を表し、そして
R17は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールまたはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選ばれる基を表し、
R6は、H、C1〜6−アルキル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、もしくはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたヘテロアリールを表し、
そして
R7は、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニルまたはC2〜6−アルキニル、C3〜8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表すか、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示すか、
あるいは
R6およびR7は、−N−C(=O)基を含めて、



(式中、dは0または1を表し、そしてR14およびR15は一緒に、縮合した非置換または置換アリールまたはヘテロアリール基を表す)
のタイプの環を形成し、
上記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、そして上記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分枝状でもよい]
で表され、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態である置換スルホンアミド誘導体を提供する。]
[0011] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の選択された実施形態では、nは、0または1を表す。]
[0012] 本発明との関連では、「ハロゲン」という用語は、好ましくは、基F、Cl、BrおよびI、特に好ましくは基F、ClおよびBrを表す。]
[0013] 本発明との関連では、「C1〜6−アルキル」という用語は、1、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環式の飽和炭化水素基を含み、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。アルキル基は、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択され得る。特に好ましいアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチルおよびtert−ブチルからなる群から選択され得る。]
[0014] 本発明との関連では、「C2〜6−アルケニル」という用語は、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環式の不飽和炭化水素基を含み、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。これに関連して、アルケニル基は、少なくとも1つのC=C二重結合を含有する。アルケニル基は、好ましくは、ビニル、プロパ−1−エニル、アリル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル、ブタ−1,3−ジエニル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−2−エン−2−イル、ブタ−1−エン−2−イル、ペンテニルおよびヘキセニルからなる群から選択され得る。特に好ましいアルケニル基は、ビニル、プロパ−1−エニル、アリル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル、ブタ−1,3−ジエニル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−2−エン−2−イルおよびブタ−1−エン−2−イルからなる群から選択され得る。]
[0015] 本発明との関連では、「C3〜8−シクロアルキル」という用語は、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有する環状の飽和炭化水素基を示し、非置換であっても、あるいは1つまたは複数の環員において、例えば2、3、4または5個の同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい。C3〜8−シクロアルキルは、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルからなる群から選択され得る。]
[0016] 「3〜8員ヘテロシクロアルキル」という用語は飽和複素環式環を指定し、互いに独立して選択される環員として、好ましくはN、OまたはSの群からの1、2、3、4または5個の同一または異なるヘテロ原子を含有することができる。ヘテロシクロアルキルがヘテロ原子、例えばNに結合する場合は、ヘテロシクロアルキルへの結合は、好ましくは、ヘテロシクロアルキルの炭素環員の1つを介するものである。3〜8員ヘテロシクロアルキルは、特に、4員、5員または6員であり得る。3〜8員ヘテロシクロアルキルの例は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニルおよびジオキソラニルであり、場合により、以下で説明されるように置換されていてもよい。]
[0017] 本発明との関連では、「アリール」という用語は、芳香族炭化水素、特にフェニルおよびナフチルを示す。アリール基は、さらなる飽和、(部分)不飽和または芳香族環系と縮合することもできる。それぞれのアリール基は非置換であっても、あるいはモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、ここで、アリールの置換基は同一でも異なっていてもよく、アリールの所望される任意の可能性のある位置にあり得る。アリールは、フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルからなる群から有利に選択することができ、これらはいずれの場合も、非置換であっても、あるいは例えば2、3、4または5個の基によってモノまたはポリ置換されていてもよい。]
[0018] 本発明との関連では、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1個、適切な場合には2、3、4または5個のヘテロ原子を含有する5員、6員または7員環状芳香族基を表し、ここで、ヘテロ原子は同一でも異なっていてもよく、ヘテロアリールは、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。置換基は、ヘテロアリールの所望される任意の可能性のある位置において結合され得る。複素環式環は、二環式または多環式、特に単環式、二環式または三環式系の一部であってもよく、そしてこれらは、全体で7員よりも多く、好ましくは14員までになり得る。好ましいヘテロ原子は、N、OおよびSからなる群から選ばれる。ヘテロアリール基は、好ましくは、ピロリル、インドリル、フリル(フラニル)、ベンゾフラニル、チエニル(チオフェニル)、ベンゾチエニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾジオキソラニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イミダゾチアゾリル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、フタラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾイル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、インダゾリル、プリニル、インドリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、カルバゾリル、フェナジニル、フェノチアジニルおよびオキサジアゾリルからなる群から選択することができ、一般構造Iへの結合は、ヘテロアリール基の所望される任意の可能性のある環員を介するものであり得る。ヘテロアリール基は、特に好ましくは、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から選択され得る。]
[0019] 本発明との関連では、「C1〜6−アルキレン基」という用語は、1、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環式の飽和炭化水素基を含み、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、対応する基を主要な一般構造に連結する。アルキレン基は、好ましくは、−CH2−、−CH2−CH2−、−CH(CH3)−、−CH2−CH2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−、−CH(CH2CH3)−、−CH2−(CH2)2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH2−、−CH2−CH(CH3)−CH2−、−CH(CH3)−CH(CH3)−、−CH(CH2CH3)−CH2−、−C(CH3)2−CH2−、−CH(CH2CH2CH3)−、−C(CH3)(CH2CH3)−、−CH2−(CH2)3−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH(CH3)−CH2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH(CH3)−、−CH(CH3)−CH(CH3)−CH2−、−C(CH3)2−CH2−CH2−、−CH2−C(CH3)2−CH2−、−CH(CH2CH3)−CH2−CH2−、−CH2−CH(CH2CH3)−CH2−、−C(CH3)2−CH(CH3)−、−CH(CH2CH3)−CH(CH3)−、−C(CH3)(CH2CH3)−CH2−、−CH(CH2CH2CH3)−CH2−、−C(CH2CH2CH3)−CH2−、−CH(CH2CH2CH2CH3)−、−C(CH3)(CH2CH2CH3)−、−C(CH2CH3)2−および−CH2−(CH2)4−CH2−からなる群から選択され得る。アルキレン基は、特に好ましくは、−CH2−、−CH2−CH2−および−CH2−CH2−CH2−からなる群から選択され得る。]
[0020] 本発明との関連では、「C2〜6−アルケニレン基」という用語は、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環式の炭化水素基を含み、モノまたはポリ(例えば、2、3または4回)不飽和であり、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、対応する基を主要な一般構造に連結する。これに関連して、アルケニレン基は、少なくとも1つのC=C二重結合を含有する。アルケニレン基は、好ましくは、−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−C(CH3)=CH2−、−CH=CH−CH2−CH2−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH=CH−CH=CH−、−C(CH3)=CH−CH2−、−CH=C(CH3)−CH2−、−C(CH3)=C(CH3)−、−C(CH2CH3)=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH=CH2−CH2−CH2−、−CH=CH=CH−CH2−CH2−および−CH=CH2−CH−CH=CH2−からなる群から選択され得る。]
[0021] 本発明との関連では、「C2〜6−アルキニレン基」という用語は、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環式の炭化水素基を含み、モノまたはポリ(例えば、2、3または4回)不飽和であり、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、対応する基を主要な一般構造に連結する。これに関連して、アルキニレン基は、少なくとも1つのC≡C三重結合を含有する。アルキニレン基は、好ましくは、−C≡C−、−C≡C−CH2−、−C≡C−CH2−CH2−、−C≡C−CH(CH3)−、−CH2−C≡C−CH2−、−C≡C−C≡C−、−C≡C−C(CH3)2−、−C≡C−CH2−CH2−CH2−、−CH2−C≡C−CH2−CH2−、−C≡C−C≡C−CH2−および−C≡C−CH2−C≡C−からなる群から選択され得る。]
[0022] 本発明との関連では、「C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリール」という用語は、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基、C2〜8−アルキニレン基およびアリールまたはヘテロアリールが上記の意味を有し、アリールまたはヘテロアリールが、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して主要な一般構造に結合されていることを意味する。例として、ベンジル、フェネチルおよびフェニルプロピルが言及され得る。]
[0023] 本発明との関連では、「C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキルおよびヘテロシクリル」という用語は、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基、C2〜8−アルキニレン基、C3〜8−シクロアルキルおよびヘテロシクリルが上記の意味を有し、C3〜8−シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して主要な一般構造に結合されていることを意味する。]
[0024] 「アルキル」、「アルケニル」、「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」および「シクロアルキル」に関して、本発明との関連では、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキル−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる水素原子の置換を意味すると理解され、数回置換された基は、異なるまたは同一の原子において数回、例えば2または3回、例えば、同一のC原子において3回(CF3またはCH2CF3の場合のように)、あるいは異なる場所で3回(CH(Cl)−CH=CH−CHCl2の場合のように)置換された基を意味すると理解されるべきである。数回の置換は、例えばCH(OH)−CH=CH−CHCl2の場合のように、同一または異なる置換基によるものであり得る。]
[0025] 「アリール」および「ヘテロアリール」に関して、本発明との関連では、「置換」という用語は、1つまたは異なる原子における、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NH−アリール1、N(アリール1)2、N(C1〜6−アルキル)アリール1、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキル、O−C1〜6−アルキル−OH、C(=O)C1〜6−アルキル、NHSO2C1〜6−アルキル、NHCOC1〜6−アルキル、CO2H、CH2SO2−フェニル、CO2−C1〜6−アルキル、OCF3、CF3、−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−、−O−C(CH3)2−CH2−、非置換C1〜6−アルキル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル、ナフチル、ピリジニル、−C1〜3−アルキレン−アリール1、ベンジル、チエニル、フリル(ここで、アリール1は、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニルを表す)による、対応する環系の1つまたは複数の水素原子のモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)の置換を意味すると理解され、上記置換基もまた、他に記載されない限り、場合により、言及される置換基によって置換され得る。アリールおよびヘテロアリールの数回の置換は、同一または異なる置換基によるものであり得る。アリールおよびヘテロアリールのための好ましい置換基は、−O−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OH、SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から、特にF、Cl、Br、CF3、CH3およびOCH3からなる群から選択され得る。]
[0026] 「3〜8員ヘテロシクロアルキル」に関連して、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、−CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる、1つまたは複数の環員における水素基の置換を意味すると理解される。数回の置換は、同一または異なる置換基によるものであり得る。N環員に結合した水素は、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールによって置換されてもよく、ここで、これらのアルキル、シクロアルキル、アルキレンおよびアリールおよびヘテロアリール基は、非置換であっても上記のように置換されていてもよい。置換3〜8員ヘテロシクロアルキル基の例は、1−メチルピペリジン−4−イル、1−フェニルピペリジン−4−イル、1−ベンジルピペリジン−4−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−フェニルピロリジン−3−イル、1−ベンジルピロリン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、1−フェニル−アゼチジン−3−イルまたは1−ベンジルアゼチジン−3−イルである。]
[0027] 「複素環式環」に関連して、本発明との関連では、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる、炭素環原子に結合した水素基の置換を意味する。複素環式基が数回置換される場合、置換基は、1つおよび/または複数の炭素環原子上にあり得る。好ましい実施形態では、1つまたは複数の炭素環原子上の1つまたは複数の水素基は、Fと交換される。]
[0028] R4およびR5によって形成される複素環式環と縮合する「飽和または少なくとも部分不飽和環系」に関連して、本発明との関連では、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる、炭素環原子に結合した水素基の置換を意味すると理解される。環系が数回置換される場合、置換基は、1つおよび/または複数の炭素環原子上にあり得る。R4およびR5によって形成される複素環式環と縮合する「芳香族環系」に関連して、本発明との関連では、「置換」という用語は、アリールおよびヘテロアリールについて定義されたような対応する置換を意味すると理解される。]
[0029] 本明細書との関連では、式中で使用される記号



は、特定の主要な一般構造への、対応する基の結合を指定する。]
[0030] 本発明との関連では、「生理学的に許容可能な塩」という用語は、好ましくは、生理学的に、特にヒトおよび/または哺乳類において使用する場合に許容可能である、本発明に従う化合物の無機または有機酸との塩を意味すると理解される。適切な酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、クエン酸、グルタミン酸、1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ1λ6−ベンゾ[d]イソチアゾール−3−オン(サッカリン酸)、モノメチルセバシン酸、5−オキソ−プロリン、ヘキサン−1−スルホン酸、ニコチン酸、2−、3−または4−アミノ安息香酸、2,4,6−トリメチル安息香酸、α−リポ酸、アセチルグリシン、馬尿酸、リン酸および/またはアスパラギン酸である。塩酸の塩(塩酸塩)およびクエン酸の塩(クエン酸塩)が特に好ましい。]
[0031] 本発明の好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R1は、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾチアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニルまたはジベンゾチオフェニル(ジベンゾチエニル)、ベンジルまたはフェネチルを表し、好ましくは、フェニル、ナフチル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、イミダゾチアゾリルまたはジベンゾフラニルを表し、特に好ましくは、フェニルまたはナフチルを表し、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によってモノまたはポリ置換されており、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OH、SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から選ばれる。]
[0032] 本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R1は、フェニルまたはナフチルを表し、ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、CF3、OCF3、F、ClおよびBrからなる群から選ばれる同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されている。]
[0033] さらに好ましい実施形態では、本発明に従うスルホンアミド誘導体中の基R1は、4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェニル、4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル、4−メトキシ−2,3,5−トリメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2−クロロ−6−メチルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)フェニル、2,6−ジクロロ−4−メトキシフェニル、2−メチルナフチル、2−クロロナフチル、2−フルオロナフチル、2−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−クロロ−2,5−ジメチルフェニル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2−(トリフルオロメチル)フェニル、3−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルからなる群から選ばれる。]
[0034] さらに好ましい実施形態では、本発明に従うスルホンアミド誘導体中の基R1は、4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェニル、4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル、4−メトキシ−2,3,5−トリメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、4−クロロ−2,5−ジメチルフェニル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2−(トリフルオロメチル)フェニル、3−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルからなる群から選ばれる。]
[0035] さらに好ましい実施形態では、本発明に従うスルホンアミド誘導体中の基R1は、4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジクロロフェニル、4−クロロ−2,5−メチルフェニルまたは2,4,6−トリメチルフェニル、好ましくは4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルである。]
[0036] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の好ましい実施形態では、p、qおよびrは1を表す。]
[0037] 本発明に従う化合物のさらに好ましい実施形態では、Qは、単結合、CH2または−O−、好ましくは単結合または−O−を表し、nは、0または1を表し、そしてoは1を表す。]
[0038] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R4およびR5は、互いに独立して、H、置換または非置換C1〜6−アルキル、特に、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチルまたはt−ブチルを表す。]
[0039] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、基−NR4R5は、一般式IIa



に従うタイプの環を表し、式中、Xは、O、S、NR8またはC(ハロゲン)2を表す。これに関連して、R8は、H、C1〜6−アルキル、特に、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルを表すか、あるいはR8はアリール、好ましくはフェニルまたはナフチルを示すか、あるいはR8は、1または2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特に、2−、3−または4−ピリジニルを表すか、あるいはR8は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合された1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特に2−、3−もしくは4−ピリジニルを表す。基C(ハロゲン)2において、ハロゲンは、F、Cl、BrまたはI、好ましくはFを表す。一般式IIaに従う構造において、sは0、1または2、好ましくは1を表し、XがNR8を表す場合にはsは0ではない。R8に関連して上記で言及した基C1〜6−アルキル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい。例えば、アリールまたはヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいはO−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。]
[0040] 特に、一般式IIaに従う環は、以下の基:



のうちの1つを表すことができ、式中、R13は、H、FまたはClの群からの1つの置換基、あるいは互いに独立して複数の置換基を表す。]
[0041] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、基−NR4R5は、一般式IIb:



に従うタイプの環を表し、式中、sは0または1であることができ、s=0の場合にはYはNでないという条件下で、YはCHまたはNを表し、2つの隣接する基R21、R22およびR23は一緒に、



のタイプの縮合基を形成し、R21、R22およびR23からの特定の第3の基はHを示し、そして



は、単結合または二重結合を示す。]
[0042] 当業者には、さらに、R21、R22およびR23からの2つの隣接する基が、芳香族である縮合環を形成する場合、これらの2つの隣接する基が結合する2つの炭素原子は、もはや水素基を有することができないことも理解される。]
[0043] 例えば、−NR4R5は、以下の基:



のうちの1つを表すことができる。]
[0044] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、基R6はH、またはC1〜6−アルキルを表すか、あるいはR6は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルを表す。これに関連して、R6に関連して上記で言及した基C1〜6−アルキル、C1〜3−アルキレンおよびアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい。例えば、アリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいはO−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。]
[0045] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、基R7は、C1〜6−アルキル、特に、メチル、エチル、プロピルおよびイソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチルまたはt−ブチルを表すか、あるいはR7は、C4〜7−シクロアルキル、特にシクロペンチルおよびシクロヘキシルを表すか、あるいはR7は、アリール、特にフェニルまたはナフチルを示すか、あるいはN、O、Sの群からの1〜3個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、特に2−、3−または4−ピリジニルを表すか、あるいはR7は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたC4〜6−シクロアルキル、特にシクロペンチルおよびシクロヘキシル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、特にフェニルまたはナフチル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたN、O、Sの群からの1〜3個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、特に2−、3−または4−ピリジニルを表し、上記のC1〜6−アルキル、C4〜7−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基は全て、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい。例えば、アリールまたはヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいはO−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。]
[0046] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、基R6およびR7は、N−C(=O)基を含めて、



のタイプの環を形成し、縮合ベンゾ基は、いずれの場合も、非置換であっても、あるいはC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される置換基によって少なくとも一回置換されていてもよい。]
[0047] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R2は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、特にC3〜6−シクロアルキルを表すか、あるいはR2は、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはR2は、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜6−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表す。これに関連して、R2に関して上記で言及した基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい。特に、アリールまたはヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、基は、例えば、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる。]
[0048] 特に、R2は、H、メチル、エチル、プロピルおよびイソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチルまたはシクロプロピルを表すか、あるいはR2は、フェニルまたは2−、3−または4−ピリジニルを示すか、あるいはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたシクロプロピル、フェニルまたは2−、3−または4−ピリジニルを示し、ここで、フェニルまたは2−、3−または4−ピリジニルは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から選ばれる。]
[0049] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R3は、H、C1〜6−アルキル、特にメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルを表すか、あるいはR3は、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを表す。これに関連して、R3に関連して上記で言及した基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい。特に、アリールまたはヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、基は、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる。特に、R3は、H、フェニルまたは2−、3−または4−ピリジニルを表し、ここで、フェニルまたは2−、3−または4−ピリジニルは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から選ばれる。]
[0050] 本発明に従う化合物のさらに好ましい実施形態では、R2は、Hまたはメチルを表し、R3はHまたはフェニルを表し、ここで、フェニルは、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されており、基は、メチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から選ばれる。]
[0051] さらに好ましい実施形態では、R2およびR3によって形成される複素環式環は、アリールまたはヘテロアリール基と縮合し得る飽和4、5、6または7員複素環式環であり、R2が結合するN原子は別として、さらなるヘテロ原子を含有しない。]
[0052] さらに好ましい実施形態では、本発明に従うスルホンアミド誘導体は、一般式Ia:



に従う化合物であり、式中、
a、bおよびcは、いずれの場合も互いに独立して、0または1を表し、
R9、R10、R11a、R11bおよびR11cはいずれの場合も互いに独立してHを表すか、あるいはR9、R10、R11a、R11bおよびR11cからの2つの隣接する基は、非置換あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換され得る5員または6員の縮合アリールまたはヘテロアリール基を形成する。これに関連して、一般式Iaにおいて定義される基R1、R4、R5、R6およびR7ならびにQ、n、o、p、qおよびrは、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の好ましい実施形態に関連して上記に記載される特定の特有の意味を同様に有することができる。好ましくは、R9、R10、R11a、R11bおよびR11cからの隣接する基の2つは、非置換あるいはモノまたはポリ置換される縮合ベンゼン環を形成し、ここで、置換基は、好ましくは、メチル、メトキシ、CF3、F、ClおよびBrからなる群から選ばれる。]
[0053] 当業者には、一般式Iaの以下の部分構造



が、添え字a、bおよびcの特定の値0および1に対して以下の形態



を取り得ることが理解される。]
[0054] 当業者には、さらに、R9、R10、R11a、R11bおよびR11cからの2つの隣接する(隣り合った)基が、芳香族であるか、あるいは隣接する基に結合された炭素原子の一方または両方において不飽和である(縮合)環を形成する場合、この/これらの炭素原子はもはや水素基を有することができないことも理解される。]
[0055] 例えば、添え字a、bまたはcの1つが0であり、他の2つがいずれの場合も1であり、隣接の基R9およびR10が縮合ベンゼン環を形成する部分構造については、従って以下の形態:



(式中、Rは、R11a、R11bおよびR11cからの対応する基を表す)
が得られ、添え字a、bまたはcの1つが0であり、他の2つがいずれの場合も1であり、隣接の基R10およびR11aまたはR11bが縮合ベンゼン環を形成する部分構造については、以下の形態:



(式中、Rは、R11bまたはR11cからの対応する基を表す)
が得られ、添え字a、bまたはcの1つが0であり、他の2つがいずれの場合も1であり、R11a、R11bおよび/またはR11cからの2つの隣接の基が縮合ベンゼン環を形成する部分構造については、以下の形態:



が得られる。]
[0056] 上記の部分構造の環の大きさが許す場合、すなわち、a+b+c=2または3である化合物については、いずれの場合も、隣接する基の2つの対は、縮合環、例えば:



を形成することもできる。]
[0057] さらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、一般式Ib



で表される化合物であり、式中、R9、R10、R11aおよびR11bは、いずれの場合も互いに独立して、Hを表すか、あるいはR9、R10、R11aまたはR11bからの2つの隣接する基は、非置換または1回もしくは数回置換された5員または6員の縮合アリールまたはヘテロアリール基、好ましくは縮合ベンゼン環を形成し、ここで、置換基は、メチル、メトキシ、CF3、F、ClおよびBrからなる群から選ばれる。これに関連して、一般式Ibにおいて定義される基R1、R4、R5、R6およびR7ならびにQ、nおよびoは、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の好ましい実施形態に関連して上記に記載される特定の特有の意味を同様に有することができる。]
[0058] 本発明のさらに好ましい実施形態では、置換スルホンアミド誘導体は、一般式Ic



で表され、式中、
nは、0、1または2、好ましくは0または1を表し、
oは、1、2または3、好ましくは1を表し、
Qは、単結合、−CH2−または−O−、好ましくは単結合、または−O−を表し、
R1は、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、
R6は、H、C1〜6−アルキル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールもしくはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたヘテロアリールを表し、
R7は、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニルもしくはC2〜6−アルキニル、C3〜8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表すか、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示すか、
あるいは
R6およびR7は、−N−C(=O)基を含めて、



(式中、dは0または1を表し、そしてR14およびR15は一緒に、縮合した非置換または置換アリールまたはヘテロアリール基を表す)
のタイプの環を形成し、
R8は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、
R9、R10、R11aおよびR11bは、いずれの場合も互いに独立して、Hを表すか、あるいはR9、R10、R11aおよびR11bからの2つの隣接する基は、非置換あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換され得る5員または6員の縮合アリールまたはヘテロアリール基を形成し、
上記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、上記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分枝状でもよく、
個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態であり、
そして
置換アルキル、アルケニル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレンまたはシクロアルキルは、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルおよびベンジルからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ置換されており、
そして置換アリールまたはヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NH−アリール1、N(アリール1)2、N(C1〜6−アルキル)アリール1、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキル、O−C1〜6−アルキル−OH、C(=O)C1〜6−アルキル、NHSO2C1〜6−アルキル、NHCOC1〜6−アルキル、CO2H、CH2SO2−フェニル、CO2−C1〜6−アルキル、OCF3、CF3、−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−、−O−C(CH3)2−CH2−、非置換C1〜6−アルキル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル、ピリジニル、−C1〜3−アルキレン−アリール1、ベンジル、チエニルおよびフリルからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ置換されており、ここで、アリール1は、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニルを表す。]
[0059] これに関連して、さらなる実施形態では、一般式Icにおいて定義される基、すなわち、R1、R6、R7、R8、R9、R10、R11aおよびR11b、ならびにnおよびoは、さらなる実施形態において、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の実施形態に関連して上記に記載される特定の特有の意味を同様に有することができる。]
[0060] 本発明のさらに好ましい実施形態では、置換スルホンアミド誘導体は、一般式Id



で表され、式中、
nは、0、1または2、好ましくは0または1、特に1を表し、
oは、1、2または3、好ましくは1を表し、
Qは、単結合、−O−または−CH2−、好ましくは単結合または−O−を表し、
Xは、NR8またはC(ハロゲン)2を表し、
R1は、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、
R2は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを示し、
R3は、H、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、
R6は、H、C1〜6−アルキル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、もしくはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたヘテロアリールを表し、
R7は、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニルもしくはC2〜6−アルキニル、C3〜8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表すか、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示すか、
あるいは
R6およびR7は、−N−C(=O)基を含めて、



(式中、dは0または1を表し、そしてR14およびR15は一緒に、縮合した非置換または置換アリールまたはヘテロアリール基を表す)
のタイプの環を形成し、
R8は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、
上記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、上記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分枝状でもよく、
個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態であり、
置換アルキル、アルケニル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレンまたはシクロアルキルは、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルおよびベンジルからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ置換されており、
そして置換アリールまたはヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NH−アリール1、N(アリール1)2、N(C1〜6−アルキル)アリール1、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキル、O−C1〜6−アルキル−OH、C(=O)C1〜6−アルキル、NHSO2C1〜6−アルキル、NHCOC1〜6−アルキル、CO2H、CH2SO2−フェニル、CO2−C1〜6−アルキル、OCF3、CF3、−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−、−O−C(CH3)2−CH2−、非置換C1〜6−アルキル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル、ピリジニル、−C1〜3−アルキレン−アリール1、ベンジル、チエニルおよびフリルからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ置換されており、ここで、アリール1は、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニルを表す。]
[0061] これに関連して、さらなる実施形態では、一般式Idにおいて定義される基、すなわち、R1、R2、R3、R6、R7およびR8、ならびにnおよびoは、さらなる実施形態において、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の実施形態に関連して上記に記載される特定の特有の意味を同様に有することができる。]
[0062] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、これらは、一般式Ie、If、Ig、IhおよびIi:















の化合物であり、式中、一般式Ie、If、Ig、IhおよびIiにおいて定義される基、すなわち、R1、R2、R3、R6、R7、R8、R9、R10、R11aおよびR11bは、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の実施形態に関連して上記に記載される特定の特有の意味を同様に有することができる。]
[0063] 本発明に従う置換スルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、一般式Ie、If、Ig、IhおよびIiを有する化合物において、
R1は、フェニルまたはナフチルを表し、ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、CF3、OCF3、F、ClおよびBrからなる群から選ばれる同一または異なる基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されており、特に、R1は、4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジクロロフェニル、4−クロロ−2,5−メチルフェニルまたは2,4,6−トリメチルフェニル、好ましくは4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルを表し、
R2は、Hまたはメチルを表し、
R3は、Hまたはフェニルを表し、ここで、フェニルは、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されており、基は、メチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から選択され、
R6は、H、C1〜6−アルキル、特にメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルを表し、
R7は、C1〜6−アルキル、特にメチル、エチル、プロピルおよびイソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フェニル、ナフチル、2−、3−または4−ピリジニル、ベンジルまたはフェニルエチルを表し、ここで、芳香族またはヘテロ芳香族基は、いずれの場合も、非置換であっても、あるいはO−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、
R8は、H、C1〜6−アルキル、特にメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルを表すか、あるいはR8は、フェニル、ナフチル、2−、3−または4−ピリジニルを表すか、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはベンジルまたはフェニルエチルを表すか、あるいはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたヘテロアリール、好ましくは2−、3−または4−ピリジニルを表し、ここで、アリールまたはヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいはO−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる同一または異なる置換基によってモノまたはポリ(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、そして
R9、R10、R11aおよびR11bは、いずれの場合も互いに独立して、Hを表すか、あるいはR9、R10、R11aおよびR11bからの2つの隣接する基、好ましくはR9およびR10は、非置換またはモノまたはポリ置換され得るベンゾ基を形成し、置換基は、メチル、メトキシ、CF3、F、ClおよびBrからなる群から選ばれる。]
[0064] 本発明のさらに好ましい実施形態では、発明に従うスルホンアミド誘導体は、]
[0065] ]
[0066] からなる群から選択され、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物、塩基および/または生理学的に許容可能な酸の塩の形態である。]
[0067] 上記で使用される本発明に従う化合物の個々の実施形態の番号付けは、本発明の以下の説明において、特に実施例の説明において保持される。]
[0068] 本発明に従う化合物は、好ましくは、ヒトB1R受容体またはラットのB1R受容体においてアンタゴニスト作用を有する。本発明の好ましい実施形態では、本発明に従う化合物は、ヒトB1R受容体(hB1R)およびラットのB1R受容体(rB1R)の両方においてアンタゴニスト作用を有する。]
[0069] 10μmの濃度のFLIPRアッセイにおいて、ヒトB1R受容体および/またはラットのB1R受容体に対して少なくとも15%、25%、50%、70%、80%または90%の阻害を示す化合物が特に好ましい。10μmの濃度で、少なくとも70%、特に少なくとも80%、そして特に好ましくは少なくとも90%のヒトB1R受容体およびラットのB1R受容体に対する阻害を示す化合物は非常に特に好ましい。]
[0070] 物質のアゴニスト作用またはアンタゴニスト作用は、ヒトおよびラット種のブラジキニン1受容体(B1R)において、異所的に発現する細胞株(CHOK1細胞)により、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)においてCa2+感受性色素(Fluo−4)を用いて定量化することができる。活性化%における数字は、Lys−Des−Arg9−ブラジキニン(0.5nM)またはDes−Arg9−ブラジキニン(100nM)を添加した後のCa2+シグナルに基づく。アンタゴニストは、アゴニストの添加後のCa2+流入の抑制をもたらす。達成可能な最大阻害と比較した阻害%が記載される。]
[0071] 本発明に従う物質は、例えば、種々の疾患に関連するB1Rに作用することができるので、これらは、薬剤中の薬学的有効物質として適している。従って、本発明は、本発明に従う少なくとも1種の置換スルホンアミド誘導体、ならびに場合により適切な添加剤および/または助剤物質および/または場合によりさらなる有効物質を含有する薬剤も提供する。]
[0072] 本発明に従う薬剤は、場合により、本発明に従う少なくとも1種の置換スルホンアミド誘導体に加えて、適切な添加剤および/または助剤物質、すなわち、キャリア材料、充填剤、溶媒、希釈剤、色素および/または結合剤も含有し、液体薬剤形態として、注射溶液、ドロップまたはジュースの形態で、あるいは半固体薬剤形態として、顆粒、錠剤、ペレット、パッチ、カプセル、膏薬/スプレー式膏薬またはエアロゾルの形態で投与され得る。使用すべき助剤物質などの選択およびその量は、薬剤が、口(orally)、経口(perorally)、非経口、静脈内、腹腔内、皮内、筋肉内、経鼻、経頬、経直腸または局所(例えば、皮膚、粘膜または目に)のどれで投与されるかに依存する。錠剤、被覆錠剤(coated tablet)、カプセル、顆粒、ドロップ、ジュースおよびシロップの形態の製剤は経口投与に適しており、溶液、懸濁液、容易に再構成可能な乾燥製剤およびスプレーは、非経口、局所および吸入投与に適している。デポー、溶解形態または膏薬における本発明に従うスルホンアミド誘導体は、場合により皮膚の浸透を促進する薬剤を添加して、経皮投与のために適切な製剤である。経口または経皮的に使用され得る製剤の形態は、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体を遅延させて放出することができる。本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、例えば埋没物または埋め込みポンプなどの非経口長期デポー形態で使用することもできる。原則として、当業者に知られている他のさらなる有効物質は、本発明に従う薬剤に添加することができる。]
[0073] 患者に投与すべき有効物質の量は、患者の体重、投与モード、疾患の徴候および重症度に応じて変わる。0.00005〜50mg/kg、好ましくは0.01〜5mg/kgの本発明に従う少なくとも1種の置換スルホンアミド誘導体が従来どおりに投与される。]
[0074] 薬剤の好ましい形態では、そこに含有される本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、純粋なジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーとして、ラセミ体として、あるいはジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーの非等モルまたは等モル混合物として存在する。]
[0075] B1Rは、特に、痛みの事象に関与する。従って、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、痛み、特に、急性痛、内臓痛、神経障害痛または慢性痛の治療のための薬剤を製造するために使用することができる。]
[0076] 従って、本発明は、痛み、特に、急性痛、内臓痛、神経障害痛または慢性痛の治療のための薬剤を製造するための、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の使用も提供する。さらに、本発明は、炎症痛の治療のための薬剤を製造するための、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の使用を提供する。]
[0077] また本発明は、糖尿病、呼吸器の疾患(例えば、気管支喘息、アレルギー、COPD/慢性閉塞性肺疾患または嚢胞性線維症)、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎またはCD/クローン病)、神経疾患(例えば、多発性硬化症または神経変性)、皮膚の炎症(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬または細菌感染症)、リウマチ性疾患(例えば、関節リウマチまたは変形性関節症)、敗血性ショック、再灌流症候群(例えば、心筋梗塞または脳卒中の後)、肥満の治療のための薬剤、および血管新生阻害薬としての薬剤を製造するための、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の使用も提供する。]
[0078] これに関連して、上記の使用の1つにおいて、使用される置換スルホンアミド誘導体が、純粋なジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーとして、ラセミ体として、あるいはジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーの非等モルまたは等モル混合物として存在するのが好ましいことがある。]
[0079] また本発明は、治療的に活性な用量の本発明に従う置換スルホンアミド誘導体または本発明に従う薬剤を投与することによって、特に上記の徴候の1つにおいて、痛み、特に慢性痛の治療を必要とする非ヒト哺乳類またはヒトを治療するための方法も提供する。]
[0080] また本発明は、以下の記載、実施例および特許請求の範囲において記載される本発明に従う置換スルホンアミド誘導体を製造するための方法も提供する。]
[0081] 本発明の1つの態様では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、以下に記載される方法(方法I)によって製造される。



式中、遊離アミン(AM)およびカルボン酸(AC)は、有機溶媒中で、少なくとも脱水剤および有機塩基の存在下、アミド形成において反応されて、本発明に従う化合物(P)を生じる。]
[0082] 使用可能な脱水剤は、例えば、硫酸ナトリウムもしくは硫酸マグネシウム、酸化リン、または、例えば、CDI、DCC(場合により、ポリマーに結合)、TBTU、EDCI、PyBOPまたはPFPTFAなどの試薬であり、HOAtまたはHOBtの存在下でも使用可能である。使用可能な有機塩基は、例えば、トリエチルアミン、DIPEAまたはピリジンであり、そして使用可能な有機溶媒は、THF、塩化メチレン、ジエチルエーテル、ジオキサン、DMFまたはアセトニトリルである。アミド形成工程(1)における温度は、好ましくは、0℃〜50℃の間である。]
[0083] 本発明のさらなる態様では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、以下に記載される方法(方法II)によって製造される。



式中、アミン(AM)は、R7C(O)Xのタイプの化合物によりアシル化されて、本発明に従う化合物(P*)を生じる。ここで、Xは、ハロゲン化物またはヒドロキシル基を表す。]
[0084] これに関連して、アシル化反応は、特に、例えば、硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウム、酸化リンなどの脱水剤を用いる、カルボン酸またはカルボン酸クロリドとの反応によって、あるいは、例えば、ナトリウムメタノラート、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたはN−メチルモルホリンなどの塩基、および場合により、例えば、EDCI、HOBt、DCC(場合により、ポリマーに結合)、CDI、HBTU、DMAP、PyBOPまたはペンタフルオロフェニルジフェニルホスフィナートなどのカップリング試薬の添加によって、例えば、メタノール、DMF、アセトニトリル、ジオキサン、THF、ジエチルエーテルまたは塩化メチレンなどの溶媒中、HOAtまたはHOBtの存在下で行うことができる。反応時間は、1時間〜3日間の間で変わり、そして温度は好ましくは0℃〜50℃の間である。]
[0085] 非環状酸単位を製造するための一般的な合成方法



方法Iにおいて、ラセミ(RおよびS立体配置)またはエナンチオマー純粋な(RまたはS立体配置)アミノアルコールAは、場合により、有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン中、そして0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR3SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化において反応されて、スルホニル化アミノアルコールBを生じる。スルホニル化アミノアルコールBは、塩化もしくは臭化テトラブチルアンモニウムまたは硫酸水素テトラブチルアンモニウムを用いて、有機溶媒(THF、トルエン、ベンゼンまたはキシレンなど)および無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)を用いる相間移動反応において、あるいは有機または無機塩基(従来の無機塩基は、金属アルコラート(ナトリウムメタノラート、ナトリウムエタノラート、カリウムtert−ブチラートなど)、リチウム塩基またはナトリウム塩基(リチウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ナトリウムメチラートなど)、または金属水素化物(水素化カリウム、水素化リチウム、水素化ナトリウムなど)であり、従来の有機塩基は、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンである)の存在下、塩化メチレン、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、0℃〜還流温度において、ハロゲン化エステル誘導体によるアルキル化反応において反応されて、一般構造Cの生成物を生じる。]
[0086] 方法IIにおいて、ラセミ(RおよびS立体配置)またはエナンチオマーポリウレタン(RまたはS立体配置)アミノアルコールEは、場合により有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン中、そして0℃から還流温度までの温度において、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR3SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化において反応されて、スルホニル化アミノアルコールFを生じる。次に、スルホニル化アミノアルコールFは、場合により有機または無機塩基、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、DBUまたはDIPEAの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド、アセトン、THF、アセトニトリル、ジオキサンまたは混合物としてのこれらの溶媒中、0℃から還流温度までの温度において、ハロゲン化アルキル(RX、X=I、Br、Cl)、メシラート、または代替のアルキル化剤によるアルキル化反応において反応されて、スルホニル化アミノアルコールBを生じる。]
[0087] 方法I〜IIにおいて、エステル誘導体Cは、トリフルオロ酢酸などの有機酸、または塩酸などの無機酸水溶液を用いて、あるいは水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基水溶液を用いて、メタノール、ジオキサン、塩化メチレン、THF、ジエチルエーテルまたは混合物としてのこれらの溶媒などの有機溶媒中、0℃〜室温で、エステル切断において反応されて、一般式Dの酸段階を生じる。]
[0088] 環状酸単位を製造するための一般的な合成方法



方法Iにおいて、ラセミ(RおよびS立体配置)またはエナンチオマー純粋な(RまたはS立体配置)アミノ酸エステルAは、還元剤として金属水素化物(例えば、LiAlH4、BH3×DMSまたはNaBH4など)を用いて、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、0℃から還流温度までの温度で、還元によってアミノアルコールBに転換される。アミノアルコールBは、場合により有機または無機塩基、例えば、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは、有機溶媒、例えば、アセトン、アセトニトリル、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン中、そして0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR3SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化においてさらに反応されて、スルホニル化アミノアルコールCを生じる。]
[0089] スルホニル化アミノアルコールCは、塩化もしくは臭化テトラブチルアンモニウムまたは硫酸水素テトラブチルアンモニウムを用いて、有機溶媒(THF、トルエン、ベンゼンまたはキシレンなど)および無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)を用いる相間移動反応において、あるいは有機または無機塩基(従来の無機塩基は、金属アルコラート(ナトリウムメタノラート、ナトリウムエタノラート、カリウムtert−ブチラートなど)、リチウム塩基またはナトリウム塩基(リチウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ナトリウムメチラートなど)、または金属水素化物(水素化カリウム、水素化リチウム、水素化ナトリウムなど)であり、従来の有機塩基は、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンである)の存在下、塩化メチレン、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、0℃〜還流温度において、ハロゲン化エステル誘導体によるアルキル化反応において反応されて、一般構造Dの生成物を生じる。]
[0090] 方法IIにおいて、3−(ピリジン−2−イル)アクリル酸Eは、室温から還流温度までの温度で、脱水試薬、例えば無機酸(H2SO4または酸化リンなど)または有機試薬(塩化チオニルなど)を用いて、THF、ジエチルエーテル、メタノール、エタノールまたは塩化メチレンなどの有機溶媒中でエステル化されて、段階Fを生じる。]
[0091] 方法IIおよびIIIにおいて、エステル段階FおよびGは、THF、クロロホルムなどの有機溶媒中の当業者に知られている条件下、酸化白金などの触媒の存在下において、標準圧力下または上昇圧力下における水素による水素化において水素化されて、中間体Hを生じる。]
[0092] 方法II〜IIIにおいて、段階Hは、場合により有機または無機塩基、例えば、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトニトリル、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン中、0℃〜還流温度において、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR3SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化においてさらに反応されて、スルホニル化アミノエステルIを生じる。]
[0093] 方法I〜IIIにおいて、エステル誘導体DおよびIは、トリフルオロ酢酸などの有機酸、または塩酸などの無機酸水溶液を用いて、あるいは水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基水溶液を用いて、メタノール、ジオキサン、塩化メチレン、THF、ジエチルエーテルまたは混合物としてのこれらの溶媒などの有機溶媒中、0〜室温で、エステル切断において反応されて、一般式Jの酸段階を生じる。]
[0094] アミン単位の一般的な合成



A:使用される保護ピペリドンは、アミンおよびシアニド源の添加によってニトリルに転換され得る。反応は、当業者に知られているように、1段階または2段階で行うことができる。2段階型では、ニトリルアルコールがまず形成されて単離される。ニトリルアルコールは、保護ピペリドンと、HCN、KCNまたはNaCNとの反応によって形成することができる。典型的な溶媒は、水、メタノール、エタノール、THF、ピペリジン、ジエチルエーテルまたはこれらの溶媒の混合物である。NaCNおよびKCNが使用される場合、必要とされるシアニドは、通常、例えば亜硫酸水素ナトリウム、硫酸、酢酸または塩酸の添加によって遊離させることができる。
例えば、トリメチルシリルシアニドもニトリル源として同様に適している。この場合、シアニドは、例えば、三フッ化ホウ素エーテラート(boron trifluoride etherate)、InF3またはHClによって遊離され得る。典型的な溶媒は、ここでは、水またはトルエンである。
例えば、(シアノ−C)ジエチルアルミニウムは、さらなるシアニド源として適切である。THF、トルエンまたは2つの溶媒の混合物は、溶媒として使用することができる。
反応温度は、全ての型について、−78℃〜25℃であり得る。
メタノールまたはエタノールなどのアルコールは、ニトリルアルコールとアミンとの反応のための溶媒として特に適切である。反応温度は、0℃と+25℃との間であり得る。
1段階型では、主として形成されるニトリルアルコールはその場で形成され、アミンと反応される。]
[0095] B:ニトリル基の還元は、還元剤を用いて、あるいは触媒水素化によって実行することができる。
適切な還元剤は、例えば、溶媒中(例えば、THF、ジエチルエーテル、ジオキサンまたはエタノールなど)の水素化リチウムアルミニウム、水素化アルミニウムまたはナトリウムである。触媒水素化は、エタノール、メタノールなどの溶媒中、場合によりアンモニアまたはHCl水を添加して、例えば、白金、酸化白金(IV)またはラネーニッケルなどの触媒によって行うことができる。]
[0096] C:それに続くアミンのアシル化反応は、例えば、硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウム、酸化リンなどの脱水剤を用いる、カルボン酸またはカルボン酸クロリドとの反応によって、あるいは塩基(例えば、ナトリウムメタノラート、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたはN−メチルモルホリンなど)、および場合によりカップリング試薬(例えば、EDCI、HOBt、DCC(場合により、ポリマーに結合)、CDI、HBTU、DMAP、PyBOPまたはペンタフルオロフェニルジフェニルホスフィナートなど)を添加することによって、HOAtまたはHOBtの存在下、例えば、メタノール、DMF、アセトニトリル、ジオキサン、THF、ジエチルエーテルまたはMCなどの溶媒中で実行することができる。反応時間は、1時間と3日間の間で変わり得る。]
[0097] D:保護基を切り離すための方法は、使用される保護基の性質によって異なる。例えば、カルバマート(例えば、Boc、FmocまたはCbz(Z)保護基など)、またはベンジル保護基も適切である。
BOC保護基は、0℃〜110℃の温度で、0.5〜20時間の反応時間にわたって、例えば、ジオキサン、メタノール、エタノール、アセトニトリルまたは酢酸エチルなどの有機溶媒中でのHClとの反応によって、あるいは塩化メチレンまたはTHF中でのTFAまたはメタンスルホン酸との反応によって切り離すことができる。Cbz保護基は、例えば、酸性条件下で切り離すことができる。この酸性切断は、例えば、HBr/氷酢酸混合物、ジオキサン/水中のTFAまたはメタノールもしくはエタノール中のHClの混合物との反応によって実行することができる。しかしながら、例えば、例えばMC、クロロホルムもしくはアセトニトリルなどの溶媒中のMe3Sil、例えばMCなどの溶媒中のエタンチオールもしくはMe2Sを添加したBF3エーテラート、MCおよびニトロメタンの混合物中の塩化アルミニウム/アニソールの混合物、またはトリエチルアミンを添加したメタノール中のトリエチルシラン/PdCl2などの試薬も適切である。さらなる方法は、例えば、木炭上のPd、Pd(OH)2、PdCl2、ラネーニッケルまたはPtO2などの触媒を用いて、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、THF、酢酸、酢酸エチル、クロロホルムなどの溶媒中、場合によりHCl、ギ酸またはTFAを添加した、上昇圧力または標準圧力下における保護基の水素化分解(hydrogenolytic)切断である。概して、Fmoc保護基は、例えば、アセトニトリル、DMF、THF、ジエチルエーテル、メタノール、エタノール、1−オクタンチオール、MCまたはクロロホルムなどの溶媒中、塩基性条件下で切り離される。適切な塩基は、例えば、ジエチルアミン、ピペリジン、4−アミノメチルピペリジン、ピロリジン、DBU、NaOHまたはLiOHである。しかしながら、例えば、Ag2O/MeIなどの試薬も使用することができる。ベンジル保護基は、例えば、触媒水素化によって切り離すことができる。適切な触媒は、例えば、木炭上のPd、PtO2またはPd(OH)2である。反応は、例えば、エタノール、メタノール、2−プロパノール、酢酸、THFまたはDMFなどの溶媒中、例えば、ギ酸アンモニウム、マレイン酸またはギ酸などの酸を添加して、あるいは溶媒の混合物中で実行することができる。]
[0098] F:アミン官能基、例えば、第1級アミン官能基は、保護基を用いて保護される。ピペリジン窒素における保護基とは異なる保護基がこの工程では適している。例えば、カルバマート(例えば、Boc、FmocまたはCbz(Z)保護基など)、またはベンジル保護基が適している。
二炭酸ジ−tert−ブチルによるBOC保護基の導入は、例えば、ジオキサン、MC、THF、DMF、水、ベンゼン、トルエン、メタノール、アセトニトリルまたはこれらの溶媒の混合物などの溶媒中、場合により水酸化ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウムまたはDMAPを添加して、0℃〜100℃の間の温度で実行することができる。
Fmoc保護基は、例えば、MC、DCE、ジエチルエーテル、THF、ジオキサン、アセトン、アセトニトリル、DMFまたは水などの溶媒中、場合により、例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムなどの塩基を添加して、そして場合によりマイクロ波による照射下で、クロロギ酸9H−フルオレン−9−イルメチルの反応によって導入される。
Cbz保護基は、例えば、ジエチルエーテル、THF、DMF、ベンゼン、トルエン、ジオキサン、水、アセトン、酢酸エチル、MCまたはクロロホルムなどの溶媒中、場合により、例えば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムまたはトリエチルアミンなどの塩基を添加し、場合により、例えばHOBtなどのカップリング試薬を添加して、クロロギ酸ベンジルエステルの反応によって導入される。
ベンジル保護基は、クロロ−またはブロモベンジル化合物を用いたアルキル化によって、あるいはベンズアルデヒドによる還元的アミノ化によって導入することができる。
アルキル化は、例えば、エタノール、メタノール、水、アセトニトリル、MC、THF、DMSO、水またはこれらの溶媒の混合物などの溶媒中で実行することができる。適切な場合には、例えば、ジエチルアミン、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどの塩基、そして適切な場合には、例えば、ヨウ化カリウムまたはヨウ化ナトリウムなどの補助試薬が添加されるべきである。
還元的アミノ化は、例えば、メタノール、エタノール、DCEまたはMCなどの溶媒中で実行される。適切な還元剤は、例えば、場合により酢酸を添加した、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムである。
場合により、ジクロロメタン、THF、クロロホルムまたはこれらの混合物などの適切な溶媒中、例えば、トリエチルアミンまたはヒュニッヒ(Huenig)塩基などの適切な塩基の存在下、アミンとトリフルオロ酢酸無水物との反応によって、トリフルオロアセチル保護基(CF3CO)を導入することができる。]
[0099] G:ピペリジン窒素における保護基が切り離される。保護基を切り離すための方法は、使用される保護基の性質によって異なる。例えば、カルバマート(例えば、Boc、FmocまたはCbz(Z)保護基など)、またはベンジル保護基も適切である。BOC保護基は0℃〜110℃の温度で、0.5〜20時間の反応時間にわたって、ジオキサン、メタノール、エタノール、アセトニトリルまたは酢酸エチルなどの有機溶媒中でのHClとの反応によって、あるいは塩化メチレンまたはTHF中でのTFAまたはメタンスルホン酸との反応によって切り離すことができる。Cbz保護基は、例えば、酸性条件下で切り離すことができる。この酸性切断は、例えば、HBr/氷酢酸混合物、ジオキサン/水中のTFAまたはメタノールもしくはエタノール中のHClの混合物との反応によって実行することができる。しかしながら、例えば、例えばMC、クロロホルムまたはアセトニトリルなどの溶媒中のMe3Sil、例えばMCなどの溶媒中のエタンチオールまたはMe2Sを添加したBF3エーテラート、MCおよびニトロメタンの混合物中の塩化アルミニウム/アニソールの混合物、またはトリエチルアミンを添加したメタノール中のトリエチルシラン/PdCl2などの試薬も適切である。さらなる方法は、例えば、木炭上のPd、Pd(OH)2、PdCl2、ラネーニッケルまたはPtO2などの触媒を用いて、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、THF、酢酸、酢酸エチル、クロロホルムなどの溶媒中、場合によりHCl、ギ酸またはTFAを添加した、上昇圧力または標準圧力下における保護基の水素化分解切断である。概して、Fmoc保護基は、例えば、アセトニトリル、DMF、THF、ジエチルエーテル、メタノール、エタノール、1−オクタンチオール、MCまたはクロロホルムなどの溶媒中、塩基性条件下で切り離される。適切な塩基は、例えば、ジエチルアミン、ピペリジン、4−アミノメチルピペリジン、ピロリジン、DBU、NaOHまたはLiOHである。しかしながら、例えば、Ag2O/MeIなどの試薬も使用することができる。ベンジル保護基は、例えば、触媒水素化によって切り離すことができる。適切な触媒は、例えば、木炭上のPd、PtO2またはPd(OH)2である。反応は、例えば、エタノール、メタノール、2−プロパノール、酢酸、THFまたはDMFなどの溶媒中、例えば、ギ酸アンモニウム、マレイン酸またはギ酸などの酸を添加して、あるいは溶媒の混合物中で実行することができる。]
[0100] H:それに続くアミンのアシル化反応は、例えば、硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウム、酸化リンなどの脱水剤を用いる、カルボン酸またはカルボン酸クロリドとの反応によって、あるいは塩基(例えば、ナトリウムメタノラート、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたはN−メチルモルホリンなど)、および場合によりカップリング試薬(例えば、EDCI、HOBt、DCC(場合により、ポリマーに結合)、CDI、HBTU、DMAP、PyBOPまたはペンタフルオロフェニルジフェニルホスフィナートなど)を添加することによって、HOAtまたはHOBtの存在下、例えば、メタノール、DMF、アセトニトリル、ジオキサン、THF、ジエチルエーテルまたはMCなどの溶媒中で実行することができる。反応時間は、1時間と3日間の間で変わり得る。]
[0101] I:次に、第2の保護基が切り離される。保護基を切り離すための方法は、使用される保護基の性質によって異なる。例えば、カルバマート(例えば、Boc、FmocまたはCbz(Z)保護基など)、またはベンジル保護基も適切である。
BOC保護基は、0℃〜110℃の温度で、0.5〜20時間の反応時間にわたって、例えば、ジオキサン、メタノール、エタノール、アセトニトリルまたは酢酸エチルなどの有機溶媒中でのHClとの反応によって、あるいは塩化メチレンまたはTHF中でのTFAまたはメタンスルホン酸との反応によって切り離すことができる。Cbz保護基は、例えば、酸性条件下で切り離すことができる。この酸性切断は、例えば、HBr/氷酢酸混合物、ジオキサン/水中のTFAまたはメタノールもしくはエタノール中のHClの混合物との反応によって実行することができる。しかしながら、例えば、例えばMC、クロロホルムもしくはアセトニトリルなどの溶媒中のMe3Sil、例えばMCなどの溶媒中のエタンチオールもしくはMe2Sを添加したBF3エーテラート、MCおよびニトロメタンの混合物中の塩化アルミニウム/アニソールの混合物、またはトリエチルアミンを添加したメタノール中のトリエチルシラン/PdCl2などの試薬も適切である。さらなる方法は、例えば、木炭上のPd、Pd(OH)2、PdCl2、ラネーニッケルまたはPtO2などの触媒を用いて、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、THF、酢酸、酢酸エチル、クロロホルムなどの溶媒中、場合によりHCl、ギ酸またはTFAを添加した、上昇圧力または標準圧力下における保護基の水素化分解切断である。概して、Fmoc保護基は、例えば、アセトニトリル、DMF、THF、ジエチルエーテル、メタノール、エタノール、1−オクタンチオール、MCまたはクロロホルムなどの溶媒中、塩基性条件下で切り離される。適切な塩基は、例えば、ジエチルアミン、ピペリジン、4−アミノメチルピペリジン、ピロリジン、DBU、NaOHまたはLiOHである。しかしながら、例えば、Ag2O/MeIなどの試薬も使用することができる。ベンジル保護基は、例えば、触媒水素化によって切り離すことができる。適切な触媒は、例えば、木炭上のPd、PtO2またはPd(OH)2である。反応は、例えば、エタノール、メタノール、2−プロパノール、酢酸、THFまたはDMFなどの溶媒中、例えば、ギ酸アンモニウム、マレイン酸またはギ酸などの酸を添加して、あるいは溶媒の混合物中で実行することができる。
トリフルオロアセチル保護基(CF3CO)が使用される場合、メタノール、エタノール、水またはこれらの混合物などの適切な溶媒中、例えば、炭酸カリウムまたは水酸化リチウムなどの適切な塩基の存在下で除去することができる。]
[0102] J:還元的アミノ化は、例えば、エタノール、メタノール、MC、DCE、THF、DMF、ベンゼン、トルエンまたはこれらの溶媒の混合物などの溶媒中、場合により、例えば、HClまたは酢酸などの酸を添加して、アルデヒドをアミンと反応させ、その後、例えばNaBH(OAc)3、NaBH4、LiBH3CN、NaBH3CN、ボラン−ピリジン錯体またはα−ピコリン−ボラン錯体などの還元剤により還元にすることよって行われる。あるいは、アルデヒドは、場合により脱水剤を添加して、対応するアミンと反応されてイミンを生じ、次に、触媒水素化によってアミンに転換され得る。例えば、適切な触媒は、例えば、エタノールまたはメタノールなどの溶媒中のPt2O、木炭上のPdまたはラネーニッケルである。
保護基は、一般に、多種多様な可能性から選択することができ、文献:
1.非特許文献12、特に、498−501頁、505−524頁、528−534頁、570−585頁、606−618頁、625頁、
2.非特許文献13、特に696−932頁
に従って導入および切断することができる。]
[0103] K:アミンの環化反応は、場合により、有機塩基(ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUなど)または無機塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム)を添加して、好ましくは、有機溶媒、例えばトルエン、ベンゼン、キシレン、アセトン、アセトニトリル、塩化メチレンまたはテトラヒドロフラン中、そして0℃から還流温度までの温度で、芳香族もしくはヘテロ芳香族2−(ハロメチル)酸もしくはエステルまたは2−(2=ハロエチル)酸もしくはエステルとの反応によって、当業者に知られている条件下で行われる。]
[0104] 本発明は、実施例によって以下で説明されるが、一般的な発明の意図を限定しない。]
[0105] 使用される化学薬品および溶媒は、従来の供給業者(例えば、Acros、Avocado、Aldrich、Bachem、Fluka、Lancaster、Maybridge、Merck、Sigma、TCIなど)から商業的に入手するか、あるいは当業者に知られている方法によって合成した。]
[0106] 市販されている材料、例えばAl2O3またはシリカゲル[例えばE.Merck,Darmstadt,Germanyから]は、カラムクロマトグラフィの固定相として使用した。薄層クロマトグラフィ調査は、市販のHPTLCプレコートプレート(例えば、E.Merck,Darmstadtからのシリカゲル60F254)を用いて行った。
クロマトグラフィ調査のための溶媒または移動相の混合比は、他に指示されない限り、常に体積/体積で記載される。]
[0107] 分析的研究は、質量分析法(ESI−MS)により行った。]
[0108] 略語の一覧:
eq.:当量
Bz:ベンジル
Boc: tert−ブチルカルバマート
Boc2O: 二炭酸ジ−tert−ブチル
CDI: 1,1’−カルボニルジイミダゾール
MC:塩化メチレン
DBU: 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1,5−5)
DCC: N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMAP: N,N−ジメチルアミノピリジン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EDCI: N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カルボジイミド
sat.:飽和
h: 時間
HBTU: O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオルホスファート
HOAt: 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBt: 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール
LAH:水素化リチウムアルミニウム
M:モル
min: 分
PFPTFA:ペンタフルオロフェニルトリフルオロアセタート
PG:保護基
PyBOP: (ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)−トリ−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート
RT: 室温
TFA:トリフルオロ酢酸
THF: テトラヒドロフラン]
[0109] 酸単位
本発明に従う化合物の合成のために以下の酸単位を合成および使用した:]
[0110] ]
[0111] (以下の合成の説明において、酸単位「AC」は、適切な場合には、R20−COOHとしても記載される。従って、基R20の特定の意味は、上記の表を参照することによって明白に得られるか、あるいは以下の構造



を有する基としての一般的な意味をもたらす。)]
[0112] 2−(2−(4−メトキシ−N,2,6−トリメチルフェニルスルホンアミド)−エトキシ)酢酸AC1の製造



段階1: MC(1l)中の3,5−ジメチルアニソール(102.5g、753mmol)の溶液を0℃まで冷却した。この溶液に、MC(250ml)中のクロロスルホン酸(251ml、3,763mmol)の溶液を液滴で添加した。10分の反応時間の後、反応溶液を氷浴(1l)内に導入し、相を分離させ、MC(250ml)により抽出をもう1回行った。合わせた有機相を水(1l)および飽和NaCl溶液(1l)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。シリカゲルによるカラムクロマトグラフィ(ヘプタン/MC 5:1)によって生成物を精製した。
収率:63.5g、36%。]
[0113] 段階2. MC(200ml)中のアミノアルコール(35mmol)の溶液にトリエチルアミン(80mmol)を添加し、氷浴を用いて混合物を0℃まで冷却した。次に、塩化スルホニル(32mmol)を添加し、混合物を室温で3時間攪拌した。0.5MのHCl(100ml)を添加した後、有機相を分離し、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を真空中で除去した。粗生成物をさらに精製することなく次の段階で使用した。]
[0114] 段階3. 段階2からの生成物(30mmol)のトルエン(125ml)中の溶液に、n−Bu4NCl(10mmol)を添加した。混合物を0℃まで冷却し、始めに35%濃度のNaOH水(150ml)、次にトルエン(25ml)中のブロモ酢酸tert−ブチルエステル(45mmol)を液滴で添加した。反応混合物を3時間攪拌し、次に水で中性に洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、有機溶媒を真空中で除去した。粗生成物をさらに精製することなく次の段階で使用した。]
[0115] 段階4. 段階3からの生成物(20mmol)をジオキサン(80ml)中の4Nの塩酸に溶解し、溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒をおおむね留去し、再結晶によって粗生成物を精製した。]
[0116] 3−(ナフタレン−2−スルホンアミド)−3−フェニルプロピオン酸AC2の製造



段階1.メタノール(3ml/mmol)中の3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸(8.9g、54mmol)の0℃に冷却した溶液に、塩化チオニル(19.1g、162mmol)を液滴で添加した。次に、反応混合物を還流下で12時間加熱した(TLCコントロール)。溶媒を完全に除去し、残渣を真空中で乾燥させた。粗生成物をさらに精製することなく次の段階で使用した。]
[0117] 段階2. MC中の3−アミノ−フェニルプロピオン酸(メチル5.73g、32mmol)の0℃に冷却した溶液に、トリエチルアミン(9.7g、96mmol)を添加した。MC(50ml)中に溶解した塩化ナフタレン−2−スルホニル(8.7g、38.4mmol)をこの反応溶液に添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した(TLCコントロール)。反応が終了したら、反応混合物をMCで希釈し、水および飽和NaCl溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過した。溶媒を真空中で除去し、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン、3:7)によって粗生成物を精製した。]
[0118] 段階3.メタノール/水混合物(3:1、90ml)中の3−(ナフタレン−2−スルホンアミド)−3−フェニルプロピオン酸メチル(3.3g、9mmol)の溶液に、LiOH×H2O(0.25g、18mmol)を0℃の反応温度で添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水中に溶かし、混合物をMCで洗浄した。次に、水相をHCl(1N)により注意深く酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶媒を除去した後、生成物を適切な純度で得た。]
[0119] 2−(1−(3−(トリフルオロメチル)フェニルスルホニル)ピペリジン−2−イル)酢酸AC3の製造



段階1. 2−(ピリジン−2−イル)酢酸エチル(24.51g、148.4mmol)をエタノール(130ml)中に溶解し、PtO2(3.37g、14.84mmol、0.1当量)およびクロロホルム(20ml)を添加した。H2雰囲気(8バール)下、懸濁液を40℃で一晩攪拌した。TLCコントロール(シリカゲル、MC/メタノール95:5)によれば、反応が完了していなかったので、さらなるクロロホルム(15ml)を添加し、H2雰囲気(8バール)下、混合物を40℃でさらに2日間攪拌した(TLCコントロール)。冷却した後、まずろ過土でのろ過によって触媒を除去し、ろ液を真空中で濃縮して乾固させた。2−(ピペリジン−2−イル)酢酸エチル塩酸塩をさらに精製することなく次の段階で使用した。収率:31.51g >100%。]
[0120] 段階2. 2−(ピペリジン−2−イル)酢酸エチル塩酸塩(7.5g、最大36.1mmol)をMC(225ml)中に溶解し、トリエチルアミン(11ml、78.3mmol)を添加した。次に、塩化3−(トリフルオロメチル)ベンゼン−1−スルホニル(9.72g、39.7mmol)を液滴で添加し、混合物を室温で一晩攪拌した。反応が終了したら(TLCコントロール、MC/メタノール98:2)、反応混合物をMC(275ml)で希釈し、KHSO4溶液(0.5M、500ml)および飽和NaCl溶液(500ml)で連続的に洗浄した。有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮した。シリカゲルによるカラムクロマトグラフィ(MC)によって粗生成物を精製した。収率:10.45g、2段階にわたって76%。]
[0121] 段階3. 2−(1−(3−(トリフルオロメチル)フェニルスルホニル)ピペリジン−2−イル)酢酸エチル(10.45g、27.5mmol)をメタノール(150ml)、ジオキサン(40ml)およびNaOH水溶液(4M、41.3ml、165.2mmol、6当量)の混合物中に溶解し、溶液を一晩攪拌した。反応が終了したら(TLCコントロール、MC/メタノール 95:5)、溶液を濃縮した。粗生成物を酢酸エチル(600ml)中に溶かし、混合物をKHSO4溶液(0.5M、600ml)で洗浄した。水相を酢酸エチル(100ml)でもう1回抽出し、合わせた有機相を飽和NaCl溶液(500ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて濃縮した。収率:9.4g、97%。]
[0122] 3−(1−(4−クロロ−2,5−ジメチルフェニルスルホニル)ピペリジン−2−イル)プロピオン酸AC4の製造



段階1.メタノール(750ml)中の3−(2−ピリジル)−アクリル酸(23.88g、160mmol)の溶液に、H2SO4(12.8ml、240mmol)を添加した。反応混合物を還流下で一晩加熱し、室温まで冷却した後、飽和NaHCO3水溶液(1ml)中に注いだ。ロータリーエバポレーターにおいてメタノールを除去し、水相を酢酸エチル(400ml)で2回抽出した。有機相を飽和NaCl溶液(500ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次の段階で使用した。収率:22.19g、85%。]
[0123] 段階2. 3−(ピリジン−2−イル)アクリル酸メチル(22.15g、136mmol)をTHF(300ml)およびクロロホルム(10.9ml)中に溶解し、PtO2(3.08g、13.6mmol、0.1当量)を窒素雰囲気下で添加した。まず溶液に窒素を10分間流し、次にH2雰囲気(8バール)下で一晩攪拌した。冷却した後、まず混合物にもう一度窒素を流し、ろ過土でのろ過によって触媒を除去し、MCですすぎ、ろ液を真空中で濃縮して乾固させた。3−(ピペリジン−2−イル)プロピオン酸メチル塩酸塩をさらに精製することなく次の段階で使用した。収率:27.95g、99%。]
[0124] 段階3. MC(150ml)中に溶解したトリエチルアミン(14.7ml、104.5mmol)の溶液を、MC(150ml)中の3−(ピペリジン−2−イル)プロピオン酸メチル塩酸塩(8.69g、41.8mmol)および塩化4−クロロ−2,5−ジメチルベンゼンスルホニル(10g、41.8mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、次にHCl(1M、300ml)を添加した。有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮した。シリカゲルによるカラムクロマトグラフィ(ヘプタン/酢酸エチル6:1から3:1へ)によって粗生成物を精製した。収率:12.82g、82%。]
[0125] 段階4. THF(100ml)中の3−(1−(4−クロロ−2,5−ジメチルフェニルスルホニル)ピペリジン−2−イル)プロピオン酸メチル(12.82g、34.3mmol)の溶液に、NaOH水溶液(6M、100ml)を添加した。1時間の反応時間の後、ロータリーエバポレーターにおいて溶媒を除去し、残渣を0℃に冷却した。HCl(6M、100ml)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮した。収率:12.36g、100%。]
[0126] 2−((1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)ピペリジン−2−イル)メトキシ)酢酸AC5の製造



段階1. MC(200ml)中のアミノアルコール(100mmol)の溶液にトリエチルアミン(125mmol)を添加し、氷浴を用いて混合物を0℃まで冷却した。次に、塩化スルホニル(50mmol)をMC(100ml)中の溶液として添加し、混合物を室温で3時間攪拌した。0.5Mの塩酸(100ml)を添加した後、有機相を分離し、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を真空中で除去した。粗生成物をさらに精製することなく次の段階で使用した。]
[0127] 段階2.トルエン(200ml)中の段階1からの生成物(31mmol)の溶液にn−Bu4NCl(10mmol)を添加し、混合物を0℃に冷却し、まず35%濃度のNaOH水(200ml)、そして次にブロモ酢酸tert−ブチルエステル(46mmol)を液滴で添加した。反応混合物を3時間攪拌し、次に、水で中性に洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、有機溶媒を真空中で除去した。カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、ヘプタン/酢酸エチル、3:1)によって粗生成物を精製した。]
[0128] 段階3. 段階2からの生成物(30mmol)をMC(200ml)中に溶解し、TFA(30ml)を添加し、混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒をおおむね留去し、再結晶によって粗生成物を精製した。]
[0129] 2−((1−(3,4−ジクロロフェニルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−イル)メトキシ)酢酸AC6の製造



段階1. THF(5ml/mol)中の1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸エチルエステル(25mmol)を、0℃において、THF(50ml)中のLAH(2当量)の懸濁液に液滴で添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次に、還流下で4時間加熱した。飽和Na2SO4水溶液を添加した後、混合物をろ過し、有機溶媒を真空中で除去した。生成物をカラムクロマトグラフィ(3:7酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。収率:50%。]
[0130] 段階2. MC(50ml)中に溶解したピリジン(5当量)、DMAP(0.5当量)および塩化3,4−ジクロロベンゼンスルホニル(1.2当量)を、MC(5ml/mmol)中のアルコール(16mmol)の0℃に冷却した懸濁液に添加した。0℃で5時間攪拌した後、MCを添加し、混合物を硫酸銅水溶液、水および飽和NaCl溶液で洗浄した。Na2SO4上で乾燥させ、ろ過した後、溶媒を真空中で除去した。生成物をカラムクロマトグラフィ(5:95酢酸エチル/MC)により精製した。収率:80%。]
[0131] 段階3. THF(100ml)中に溶解したスルホンアミド(16mmol)の溶液を、THF(300ml)中のNaH(2当量)の0℃に冷却した懸濁液に、攪拌しながら液滴で添加した。この温度で45分間攪拌した後、THF(50ml)中のブロモ酢酸tert−ブチルエステル(1.5当量)の溶液を添加した。反応混合物を50℃で20時間加熱した。次に0℃まで冷却し、氷を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。ろ過した後、溶媒を真空中で除去した。生成物をカラムクロマトグラフィ(1:9 酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。収率:50%。]
[0132] 段階4. MC(10ml/mmol)中のtert−ブチルエステル(1当量)の溶液にTFA(13当量)を0℃の温度で攪拌しながら添加した。0℃で3時間攪拌した後、溶媒を真空中で除去した。粗生成物をさらに後処理することなく使用した。]
[0133] 2−(2−(N−シクロプロピル−4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル−スルホンアミド)エトキシ)酢酸AC7の製造:



工程1:2−(シクロプロピルアミノ)エタノール
エタノール(20ml)中のシクロプロピルアミン(20mmol)およびブロモエタノール(8mmol)の溶液を50℃で16時間加熱し、この時までに、反応は完了した。溶媒を減圧下で蒸発させ、トルエン(2×10ml)で共沸させ、乾燥させ、粗生成物をさらに精製することなく次の工程で使用した。
収率:65%。]
[0134] 工程2:N−シクロプロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メトキシ−2,6−ジメチルベンゼンスルホンアミド
ジクロロメタン(24ml)およびトリエチルアミン(2.5当量)中の2−シクロプロピルアミノ−エタノール(8mmol)の冷却(0℃)溶液に、0℃の温度を維持しながら、ジクロロメタン(12ml)中の塩化4−メトキシ−2,6−ジメチルベンゼンスルホニル(7mmol)の溶液を液滴で添加した。完全に添加したら、反応混合物を25℃で90分間攪拌させ、この時までに、反応は完了した(TLC)。反応混合物をジクロロメタン(200ml)で希釈し、水および最後に塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固させて、純粋な生成物を得た。
収率:20%。]
[0135] 工程3:2−(2−(N−シクロプロピル−4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸tert−ブチル
トルエン(18ml)中のN−シクロプロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メトキシ−2,6−ジメチルベンゼンスルホンアミド(3.3mmol)の冷却溶液に、塩化テトラブチルアンモニウム(0.33当量)および35%の水酸化ナトリウム溶液(18ml)を0℃で添加した。この冷却反応混合物に、同じ温度を維持しながら、ブロモ酢酸tert−ブチル(1.5当量)を液滴で添加した。完全に添加したら、反応混合物を25℃で90分間攪拌させ、この時までに、反応は完了した(TLC)。次に、有機層を分離し、中性pHになるまで水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固させて、純粋な生成物が得られた。
収率:90%。]
[0136] 工程4:2−(2−(N−シクロプロピル−4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸(AC7)
2−(2−(N−シクロプロピル−4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸tert−ブチル(1当量)のジクロロメタン溶液(10ml/mmol)に、TFA(13当量)を0℃で添加し、得られた反応混合物を25℃で2時間攪拌させた。溶媒を蒸発させ、生成物を真空下で乾燥させて、TFAの痕跡を除去した。粗酸をさらに精製することなく次の工程で直接使用した。]
[0137] 2−(2−(2−クロロ−N−シクロプロピル−6−メチルフェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸AC8の製造:



カルボン酸AC8は、カルボン酸AC7(2−(2−(N−シクロプロピル−4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸)と同様に合成した。]
[0138] 2−(2−(N−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸AC9の製造



カルボン酸AC9は、カルボン酸AC7(2−(2−(N−シクロプロピル−4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸)と同様に合成した。]
[0139] (S)−2−((1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)インドリン−2−イル)メトキシ)酢酸AC10の製造:



工程1:(S)−インドリン−2−イルメタノール
THF(18ml)中の(S)−インドリン−2−カルボン酸(9.2mmol、1.0当量)の溶液に、BH3−DMS溶液(18.4mmol、2当量)を液滴で添加し、反応混合物を12時間加熱還流した。メタノール(7.5ml)および濃HCl(2.5ml)により冷却しながら混合物を反応停止させ、次に、さらに2時間還流させた。溶媒を蒸発させ、残渣を40%のNaOH溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて、粗生成物が得られ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製した。
収率:87%]
[0140] 工程2:(S)−(1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)インドリン−2−イル)メタノール
ジクロロメタン(20ml)中の(S)−インドリン−2−イルメタノール(4.60mmol、1.2当量)およびトリエチルアミン(2.5当量)の冷却(0℃)溶液に、ジクロロメタン(5ml)中の塩化4−メトキシ−2,6−ジメチルベンゼンスルホニル(3.83mmol、1.0当量)を液滴で添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌させた。混合物をジクロロメタンで希釈し、水および塩水で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製した。
収率:72%]
[0141] 工程3:(S)−2−((1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)インドリン−2−イル)メトキシ)酢酸tert−ブチル
トルエン(20ml)中の(S)−(1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)インドリン−2−イル)メタノール(3.3mmol、1.0当量)および塩化テトラブチルアンモニウム(1.1mmol、0.33当量)の冷却(0℃)混合物に、35%のNaOH溶液(10ml)を添加した。次に、ブロモ酢酸第3級ブチル(1.5当量)を反応混合物に添加し、室温で2時間攪拌させた。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水および塩水で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて、粗生成物が得られ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製した。
収率:50%]
[0142] 工程4:(S)−2−((1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)インドリン−2−イル)メトキシ)酢酸(AC10)
ジクロロメタン(6ml)中の(S)−2−((1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)インドリン−2−イル)メトキシ)酢酸tert−ブチル(0.5mmol)の冷却(0℃)溶液に、TFA(1.5ml)を添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物を次の工程で使用した。]
[0143] 酸構成要素AC−11:2−((4−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3−イル)メトキシ)酢酸(AC−11)の合成



2.ジオキサン(746mL)およびH2O(568mL)中の1(37.3g、191mmol)の溶液に、過塩素酸(3.30mL、38.2mmol)を添加し、反応混合物を50℃で一晩攪拌した。反応混合物をその体積の半分まで濃縮し、飽和NaHCO3水を添加した。H2O層をCH2Cl2(2×)で抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc、2:3)による精製で2が得られた(30.6g、75%)。]
[0144] 3.ピリジン(75mL)中の2(30.6g、143mmol)の溶液に、氷浴で冷却しながら、塩化tert−ブチルジメチルシリル(23.8g、158mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後濃縮し、トルエンで同時蒸発させた。残渣をEtOAc中に溶解し、H2O、塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮して、3(46.7g、99%)を得た。]
[0145] 4. CH2Cl2(600mL)中のDMSO(21.24mL、299mmol)の溶液を、−65℃よりも低い内部温度を維持しながら30分で、CH2Cl2(300mL)中の塩化オキザリル(15.0mL、171mmol)の溶液に液滴で添加した。CH2Cl2(300mL)中の3(46.7g、142mmol)の溶液を、−65℃よりも低い温度を維持しながら15分で、液滴で添加した。反応混合物を−78℃でさらに45分間攪拌し、その後、Et3N(99.0mL、712mmol)を添加した。反応混合物を−78℃で45分間攪拌した後、反応混合物を室温まで温め、さらに1時間攪拌を続けた。反応混合物をH2Oおよび塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。残渣をEt2O中に溶解し、ろ過し、ろ液を濃縮し、結晶化(Et2O/ヘプタン)させて、4(30.9g、67%)が得られた。母液を濃縮し、結晶化(Et2O/ヘプタン)させ、追加の4(2.27g、5%)を得た。]
[0146] 5. 4(18g、55.3mmol)および10%のPd/C(1.8g、1.7mmol)の乾燥THF(150mL)中の混合物を約3バールの水素雰囲気下で2日間、次に5バールの水素雰囲気下で1日間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、THFで溶出させた。ろ液を濃縮し、10%のPd/C(1.8g、1.7mmol)を乾燥THF(150mL)中の残渣に添加し、得られた反応混合物を約5バールの水素雰囲気下で1日間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、THFで溶出させた。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/Et2O、9:1)により精製して、5(7.11g、46%)を得た。]
[0147] 乾燥THF(150mL)中の4(15.06g、46.3mmol)およびPd/C10%のPd/C(1.5g、1.4mmol)別のバッチを水素雰囲気(約5バール)下で2日間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、THFで溶出させた。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/Et2O、9:1)により精製して、追加の5(3.20g、25%)を得た。]
[0148] 7.ピリジン(8.42mL)中の5(9.70g、34.7mmol)の溶液に塩化スルホニル6(8.96g、38.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で2日間攪拌した。反応混合物を濃縮し、CH2Cl2中に溶解し、H2O、塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮して、粗製の7が得られ、これを次の工程で直接使用した。]
[0149] 8. 粗製の7を加熱しながらEtOH(約100mL)およびH2O(約100mL)中に溶解し、一晩放置した。反応混合物を濃縮し、CH2Cl2中に溶解し、飽和NaHCO3水、塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。EtOAc/ヘプタン(2:1)およびいくらかのCH2Cl2で残渣を凝固させた。得られた沈殿物をEtOAc/ヘプタン(2:1)で洗浄し、フィルタ上で乾燥させて、8を得た(9.68g、2工程にわたって77%)。]
[0150] 10. CH2Cl2(130mL)中の8(9.68g、26.6mmol)およびn−Bu4NCl(2.44g、8.79mmol)の氷冷溶液に、35%のNaOH水溶液(130mL)およびブロモ酢酸tert−ブチル(9、11.6mL、80.0mmol)を連続して添加した。反応混合物を室温で4.5時間攪拌し、その後、H2Oを添加した。有機層を分離し、H2O(2×)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc、4:1→3:1)により精製して、10を提供した(11.9g、94%)。]
[0151] 11. CH2Cl2(125mL)中の10(11.80g、24.7mmol)およびTFA(25mL、324mmol)の溶液を室温で2.5時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、トルエン(2×)およびCH2Cl2(2×)で同時蒸発させた。残渣を真空下で1日間乾燥させて、11を与えた(10.26g、99%)。]
[0152] 酸構成要素AC−12:2−((4−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3−イル)メトキシ)酢酸(AC−12)の合成



3. 乾燥THF(800mL)中の2−ニトロフェノール(1、100g、719mmol)、グリシドール(2、50.0mL、719mmol)およびPPh3(189g、719mmol)の溶液に、−10℃〜−5℃の間の温度を維持しながら、乾燥THF(200mL)中のDIAD(149mL、719mmol)の溶液を30分で添加した。反応混合物をこの温度範囲で1時間攪拌し、その後、室温で一晩攪拌を続けた。反応混合物を濃縮し、残渣をトルエン中で攪拌し、ろ過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィ(シリカ、トルエン/アセトン、95:5)による精製により、3が得られた(114.25g、81%)。]
[0153] 4.ジオキサン(1124mL)およびH2O(856mL)中の3(56.02g、287mmol)の溶液に過塩素酸(4.96mL、57.4mmol)を添加し、反応混合物を50℃で一晩攪拌した。反応混合物をその体積の半分まで濃縮し、飽和NaHCO3水を添加した。H2O層をCH2Cl2(2×)で抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc、2:3→1:2)による精製により、4が得られた(47.45g、78%)。]
[0154] 5.ピリジン(117mL)中の4(47.45g、223mmol)の溶液に、氷浴で冷却しながら塩化tert−ブチルジメチルシリル(36.9g、245mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後濃縮し、トルエンで同時蒸発させた。残渣をEtOAc中に溶解し、H2O、塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮して、5を得た(77.94g、100%)。]
[0155] 6. CH2Cl2(1L)中のDMSO(35.0mL、500mmol)の溶液を、−65℃よりも低い内部温度を維持しながら1時間で、CH2Cl2(500mL)中の塩化オキザリル(25.0mL、286mmol)の溶液に液滴で添加した。−65℃よりも低い温度を維持しながら30分で、CH2Cl2(500mL)中の5(77.94g、221mmol)の溶液を液滴で添加した。反応混合物を−78℃でさらに45分間攪拌し、その後、Et3N(166mL、1.190mol)を添加した。反応混合物を−78℃で45分間攪拌した後、反応混合物を室温まで温め、さらに1時間攪拌を続けた。反応混合物をH2Oおよび塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。残渣をEt2O中に溶解し、ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカの小さい層でろ過(ヘプタン/EtOAc、4:1)し、結晶化(i−Pr2O/ヘプタン)させて、6を得た(23.15g、32.1%)。母液を濃縮し、結晶化(ヘプタン)させて、追加の6(3.20g、4%)を得た。母液を濃縮し、カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc、4:1→3:1)により精製した後、結晶化(Et2O/ヘプタン)させて、追加の6を得た(4.16g、6%)。全ての結晶を合わせて、6が得られた(30.51g、42%)。]
[0156] 7. 1Lのオートクレーブ内で、EtOH(350mL)中の6(24.36g、74.9mmol)および10%のPd/C(2.4g、23mmol)の混合物を窒素雰囲気下、60℃で攪拌した。反応容器を水素で約7バールに加圧した後、激しく攪拌している間に圧力は急速に低下した。圧力が10分間ほぼ一定になるまで、水素による反応容器の約7バールへの加圧を繰り返した。次に、反応混合物を60℃および4バールで一晩攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、EtOHで溶出させた。ろ液を濃縮し、ヘプタンで同時蒸発させ、カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/i−Pr2O、9:1→4:1)により精製して、7を得た(14.75g、71%)。]
[0157] 7.ピリジン(7.67mL、95.0mmol)中の7(8.83g、31.6mmol)の溶液に、塩化2−クロロ−6−メチルベンゼンスルホニル(8、7.82g、34.8mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。CH2Cl2およびH2Oを反応混合物に添加し、有機層を分離し、H2O、塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮して、粗製の9が得られ、これを次の工程でそのまま直接使用した。]
[0158] 10. EtOH(200mL)中の粗製の9に、1MのHCl水(50mL、50mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、CH2Cl2中に溶解し、飽和NaHCO3水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc:2:1)により精製して、10を得た(7.75g、69%、2工程)。]
[0159] 12. CH2Cl2(110mL)中の10(7.75g、21.9mmol)およびn−Bu4NCl(2.00g、7.23mmol)の氷冷溶液に、35%のNaOH水溶液(110mL)およびブロモ酢酸tert−ブチル(11、9.57mL、65.7mmol)を連続して添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌し、その後、H2Oを添加した。有機層を分離し、H2Oおよび塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc、4:1)により精製し、12を提供した(9.98g、92%)。]
[0160] 13. CH2Cl2(100mL)中の12(9.88g、20.1mmol)およびTFA(20mL、260mmol)の溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、トルエン(2×)およびCH2Cl2(2×)で同時蒸発させた。CH2Cl2の入った広口ビンに残渣を移し、濃縮し、真空下で一晩乾燥させて、13を得た(8.50g、「103」%)。]
[0161] 酸構成要素AC−13:3−((1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)ピペリジン−2−イル)メトキシ)プロパン酸(AC−13)の合成



3. 2−ピペリジンメタノール(1、8.1g、70.11mmol)をアセトン(350mL)中に懸濁させた。K2CO3(19.4g、140.22mmol)を添加した後、塩化スルホニル2a(18.1g、77.12mmol)を添加した。混合物を50℃で一晩攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物をろ過し、ろ液を蒸発乾固させた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc 2:1)による精製によって、3が白色固体で得られた(12.9g、59%)。]
[0162] 5.トルエン(200mL)中のアルコール3(12.8g、40.84mmol)の溶液に、Bu4NCl(3.7g、13.48mmol)を添加した。反応混合物を0℃に冷却してから、35%のNaOH水(250mL)を添加した後、トルエン(50mL)中の3−ブロモプロピオン酸tert−ブチル(4、8.2mL、49.01mmol)を液滴で添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。有機層を分離し、中性になるまでH2Oで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮し、CH2Cl2(3×)で同時蒸発させた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc 4:1)による精製によって、黄色の油として5を得た(11.2g、62%)。]
[0163] 6. tert−ブチルエステル5(10.9g、24.68mmol)をCH2Cl2(150mL)中に溶解した。TFA(75mL)を添加し、混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、トルエン(3×)およびCH2Cl2(3×)で同時蒸発させた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc 2:1+2%のHOAc)によって粗生成物を精製した。トルエン(2×)およびCH2Cl2(3×)による同時蒸発により、黄色の油として6を得た(9.2g、97%)。]
[0164] 酸構成要素AC−14:2−(2−(1−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルスルホニル)ピペリジン−2−イル)エトキシ)酢酸(AC−14)の合成



3. CH2Cl2(200mL)中の2−ピペリジンエタノール(2、5.63g、43.6mmol)の溶液に、Et3N(14.1mL、109mmol)を添加した。0℃において、塩化4−メトキシ−2,6−ジメチルベンゼンスルホニル(1、10.23g、43.6mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、そして室温で一晩攪拌した。1MのHCl水(150mL)を添加し、層を分離させた後、有機層を塩水(150mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、蒸発乾固させて、化合物3を得た(14.85g、「104%」)。]
[0165] 5.トルエン(200mL)中のアルコール3(14.8g、最大43.6mmol)の溶液に、n−Bu4NCl(4.04g、14.5mmol)を添加した。0℃まで冷却した後、35%のNaOH水溶液(200mL)を添加し、その後、ブロモ酢酸tert−ブチル(4、9.53mL、65.4mmol)を液滴で添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。有機層を分離し、H2O(3×200mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、蒸発乾固させた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、ヘプタン/EtOAc、4:1)による精製により、化合物5を得た(12.90g、67%、2工程)。]
[0166] 6. THF(95mL)およびMeOH(95mL)中のエステル5(12.90g、29.2mmol)の溶液に、6MのNaOH水(95mL)を添加した。1時間後に、有機溶媒を蒸発させ、6MのHCl水(95mL)を0℃で添加した。混合物をEtOAc(500mL)で抽出し、乾燥(Na2SO4)させ、Et2O(2×)で同時蒸発させて、化合物6を得た(11.07g、98%)。]
[0167] 酸構成要素AC−15:4−(N−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ブタン酸(AC−15)の合成



11. H2O(75mL)中のKOH(16.5g、294mmol)の溶液に、4−(メチルアミノ)酪酸塩酸塩(10、15.1g、98.1mmol)を添加し、氷浴を用いて反応混合物を冷却した。THF(75mL)中の塩化3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(9、12.0g、49.1mmol)の溶液を反応混合物に液滴で添加し、室温で一晩攪拌を続けた。6MのHCl水(75mL)を氷浴で冷却しながら反応混合物に添加し、その後、CH2Cl2を添加した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮し、最小量のEt2Oで同時蒸発させた。EtOAc/ヘプタンからの残渣の結晶化により、11が得られた(11.32g、71%)。]
[0168] 2−(2−(4−メトキシ−N,2,3,6−テトラメチルフェニルスルホンアミド)エトキシ)酢酸AC16の製造のための合成の教示



段階1. THF(30ml)中の塩化4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニル(2.29g、9.19mmol)の溶液を、0℃で、THF(15ml)中の2−メチル-アミノエタノール(0.89g、0.95ml、11.8mmol)およびEt3N(5ml)の溶液に液滴で添加した。その後、混合物を室温で5時間攪拌し、次に真空中で濃縮し、残渣をNaHCO3溶液中に溶かし、混合物をEtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。収率:2.38g(90%)。]
权利要求:

請求項1
一般式I[式中、nは、0、1または2を表し、oは、1、2または3を表し、pは、1または2を表し、qは、0または1を表し、rは、0または1を表し、Qは、単結合、−O−または−CH2−を表し、R1は、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、R2およびR3は、(i)または(ii):(i)R2は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを示し、R3は、H、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示す、または(ii)R2およびR3は一緒に、アリールまたはヘテロアリール基と縮合し得る複素環式環を形成する(前記複素環式環は、飽和または少なくともモノ不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R2が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR12、O、S、S=OまたはS(=O)2からなる群から選ばれる少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、前記基R12は、H、C1〜6−アルキル、−C(=O)−R13、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、そしてR13は、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)、において記載されるように定義され、R4およびR5は互いに独立して、H、C1〜6−アルキル、C2〜8−アルケニル、C2〜6−アルキニル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表すか、あるいはR4およびR5は一緒に、飽和、少なくともモノ不飽和または芳香族の非置換またはモノ置換またはポリ置換の環系と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換の複素環式環を形成し、前記複素環式環は、飽和、少なくともモノ不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R4およびR5が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR8、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、前記環系は、4、5、6または7員環であり、N、NR17、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、R8は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選ばれる基を表し、そしてR17は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選ばれる基を表し、R6は、H、C1〜6−アルキル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、もしくはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたヘテロアリールを表し、そしてR7は、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニルもしくはC2〜6−アルキニル、C3〜8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表すか、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示すか、あるいはR6およびR7は、−N−C(=O)基を含めて、(式中、dは0または1を表し、そしてR14およびR15は一緒に、縮合した非置換または置換アリールまたはヘテロアリール基を表す)のタイプの環を形成し、前記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、C3〜8−ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよく、そして前記基C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分枝状でもよい]で表され、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態である置換スルホンアミド誘導体。
請求項2
nが0または1を表す、請求項1に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項3
R1が、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾチアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニルまたはジベンゾチオフェニル(ジベンゾチエニル)、ベンジルまたは2−フェネチルを表し、好ましくは、フェニル、ナフチル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、イミダゾチアゾリルまたはジベンゾフラニルを表し、特に好ましくは、フェニルまたはナフチルを表し、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によってモノまたはポリ置換されており、前記置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OH、SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から選ばれる、請求項1または2に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項4
p、qおよびrが1を表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項5
Qが、単結合、CH2または−O−を表し、好ましくは単結合または−O−を表し、nが0または1を表し、そしてoが1を表す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項6
R4およびR5が、互いに独立して、H、置換または非置換C1〜C6−アルキルを表すか、あるいは基−NR4R5が、一般式IIa(式中、Xは、O、S、NR8またはC(ハロゲン)2、好ましくはNR8を表し、R8は、H、C1〜6−アルキル、アリール、好ましくはフェニルまたはナフチル、1または2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表すか、あるいはR8は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合された1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表し、そしてsは、0、1または2、好ましくは1を表し、XがNR8を表す場合には、sは0ではなく、前記基C1〜6−アルキル、C1〜3−アルキレン、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい)に従うタイプの複素環式環を表す、請求項1〜5のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項7
R6が、H、C1〜6−アルキル、アリール、好ましくはフェニルを表すか、あるいはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルを表し、前記基C1〜6−アルキル、C1〜3−アルキレンおよびアリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい、請求項1〜6のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項8
R7が、C1〜6−アルキル、C4〜7−シクロアルキル、特にシクロペンチルおよびシクロヘキシル、またはアリール、特にフェニルもしくはナフチルを表すか、あるいはR7が、N、O、Sの群からの1〜3個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを示すか、あるいはR7が、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたC4〜6−シクロアルキル、特にシクロペンチルおよびシクロヘキシル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、特にフェニルもしくはナフチル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたN、O、Sの群からの1〜3個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを示し、前記C1〜6−アルキル、C4〜7−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基が全て、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい、請求項1〜7のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項9
R2が、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキルまたはアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜6−シクロアルキルまたはアリールを示し、前記基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換でも置換されていてもよく、特にアリールが、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい、請求項1〜8のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項10
R3が、H、C1〜6−アルキルまたはアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールを示し、前記基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換でも置換されていてもよく、特にアリールが、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から選ばれる同一または異なる基によってモノまたはポリ置換されていてもよい、請求項1〜9のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項11
一般式Ia(式中、a、bおよびcは、いずれの場合も互いに独立して、0または1を表し、R9、R10、R11a、R11bおよびR11cは、いずれの場合も互いに独立して、Hを表すか、あるいはR9、R10、R11a、R11bおよびR11cからの2つの隣接する基は、非置換あるいは同一または異なる基によってモノまたはポリ置換され得る5員または6員の縮合アリールまたはヘテロアリール基を形成し、そしてR1、R4、R5、R6およびR7ならびにQ、n、o、p、qおよびrは、請求項1〜8に記載される意味を有することができる)で表される、請求項1〜8および10のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項12
一般式Ib(式中、R9、R10、R11aおよびR11bは、いずれの場合も互いに独立して、Hを表すか、あるいはR9、R10、R11a、R11bおよびR11cからの2つの隣接する基は、非置換あるいはモノまたはポリ置換され得る5員または6員芳香族またはヘテロ芳香族環、好ましくは縮合ベンゼン基を形成し、前記置換基は、メチル、メトキシ、CF3、F、ClおよびBrからなる群から選択され、そしてR1、R4、R5、R6およびR7およびQ、nおよびoは、請求項1〜11に記載される意味を有することができる)で表される、請求項11に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項13
からなる群から選ばれる、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
請求項14
場合により、適切な添加剤および/または助剤物質および/またはさらなる有効物質を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の少なくとも1種の置換スルホンアミド誘導体を含有する薬剤。
請求項15
痛み、特に急性痛、神経障害痛、慢性痛、もしくは炎症痛を治療するための薬剤の製造のため、または片頭痛、糖尿病、呼吸器の疾患、炎症性腸疾患、神経疾患、皮膚の炎症、リウマチ性疾患、敗血性ショック、再灌流症候群、肥満を治療するための薬剤、および血管新生阻害薬としての薬剤の製造のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体の使用。
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